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Musical Ads at Leicester Square Station/2/10/2004
[ゆけむり通信Vol.57]
2/9-2/11/2004
気がつけば再び 3年に 1度のスケジュールに戻っていたロンドン訪問。正確には 3年 5か月ぶり。実を言えば業務上の出張で(そんなわけで、わずか 3泊)、こんなことでもなければ、もう少しご無沙汰したかも。
連日雨……の予報が出発前に覆って、ほどほどの天気。気温もさほど低くなく、過ごしやすかったのはありがたかった。
どうがんばっても 4本しか観られないので、さすがに迷ったが、“郷に入らば郷に従え”のミソッパズ・ミュージカル憲章にのっとり、観劇リストは結局、下の通り。じゃ、なぜ『エニシング・ゴーズ』? アメリカ産なのに。という声が聞こえそうだが、トレヴァ・ナン Trevor Nunn 演出だし、僕にとっては 15年ぶりの英語版(1988年、89年とニューヨークで観た)で、昨年秋、これを観にロンドンに来ようかと一瞬考えたのです、実は。
最後まで候補に残して観なかったのは、 3月末にはブロードウェイでプレヴューの始まる『ボンベイ・ドリームズ BOMBAY DREAMS』。『ジェリー・スプリンガー』もブロードウェイ入りの計画があるらしいが、ネタ的(実在の TVショウ)にロンドンとニューヨークでは反応がかなり違うだろうという予想もあって、こちらは観ておくことにした。あと、マシュー・ボーン Matthew Bourne のダンス・パフォーマンス『無言劇 PLAY WITHOUT WORDS』がちょっと気になったが、変則公演のため日程が合わず。経験(『スワン・レイク SWAN LAKE』、『ザ・カー・マン THE CAR MAN』)から言って、それほど期待はしていないが、こちらは来日公演があるらしい(来日時は英語読みの日本語タイトルになるはず)。
さて、観た作品だが――。
『マ(ン)マ・ミーア! MAMMA MIA!』に続くウェストエンドのヒット作『ウィ・ウィル・ロック・ユー』。あちらがアバ Abba なら、こちらはクイーン Queen。作りのていねいさは前者の方がまだしも、と思わせるあたりに問題が。ロック礼賛のわりに、エルヴィス理解に代表されるロックの捉え方が紋切り型なのも興醒め。
ほとんど文句なしに楽しかったのが、『エニシング・ゴーズ』。最初は、ちょっと地味かと思ったが、中盤からダンス入りショウ場面で俄然盛り返す。役者も揃って、ダンスの質もウェストエンドとは思えないほどレヴェルが高い。切り口に新しさはないし、話の古臭さはぬぐいきれなかったが、ホントのミュージカル好きなら、まずは必見。
派手な装置こそ最近のウェストエンド的だが、作りは(たぶん)昔のウェストエンド的に律儀なほどにていねいだったのが、『チキ・チキ・バン・バン』。なので、案外楽しめた。でも、まあ、ここまで映画版をなぞると、映画に負けるのは必定。あくまでお子様向き、ということか(ビートルズ世代にはうれしい配役あり)。
問題作、として捉えられているらしい『ジェリー・スプリンガー』は、意外なほど生真面目な作り。“過激”さもさほどではなく、仏教徒には何を騒ぐのか不明なほど。ゆえに、むしろ構成の薄さが気になったしだい。オペラ的歌唱の出来る役者がそろっているが、楽曲の質は“?”。
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Copyright ©2004 MIZUGUCHI‘Misoppa’Masahiro
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