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![]() 『世界中がアイ・ラヴ・ユー EVERYONE SAYS I LOVE YOU』 ウディ・アレン Woody Allen ミュージカル“の・ような”映画とうとう公開されちゃいました。ウディ・アレン監督のミュージカルと呼ばれている映画『世界中がアイ・ラヴ・ユー』。
いきなり自慢から入りますが、この映画、ニューヨークで封切り日(今年の1月10日)に観ました。それも最初の回に。 たいした自慢じゃないか。 (大声で)警告。この映画は『エビータ EVITA』のような“本格的ミュージカル映画”ではない。だまされてはいけません。 まあ、そんなわけで字幕付きで観直したわけですが、いやあ楽しい。 はっきり言って、内容的にはどうでもいいような映画です。 ミュージカル映画としても、ショウ場面の完成度が高いわけじゃない。 でも、ここには、往年のミュージカル映画が持っていた“イノセント”な心がある。いや、正確に言うなら、“イノセント”な心に近づこうとする心がある。 ミュージカル映画が“イノセント”さなど顧みなくなり、つまらなくなっていく一方で、それを取り戻そうとする人たちも少数ながらいて、彼らは古い時代設定や古い映画のスタイルを借りることで一応の成果を得てきた(『モダン・ミリー THOROUGHLY MODERN MILLIE』『ボーイフレンド THE BOY FRIEND』『ダウンタウン物語 BUGSY MALONE』etc.)。 “本格的”にならなかった理由は、完全には“イノセント”になれないからで、まあ、ある種の“照れ”ですな。どこかで「シャレです、シャレ」って言ってなくちゃ、やれない。 とにかく、この映画は、日常から突然非日常へという、あのワクワクするようなミュージカルならではの飛躍を、クスクス笑いにくるんで味わわせてくれた。やってくれたねって感じ。少しばかりこそばゆいけれども。 ところで、パンフレットにも詳しく書かれていませんが、振付のグラシエラ・ダニエル Graciela Daniele は、紛れもない“本格的”な振付家。『ワンス・オン・ディス・アイランド ONCE ON THIS ISLAND』(どうも日本で付けた『楽園伝説』というタイトルは的外れな気がする)『ハロー・アゲイン HELLO AGAIN』『予告された殺人の記録 CHRONICLE OF A DEATHFORETOLD』と次々に意欲的なダンス・ミュージカルを発表。ラテン色の濃い官能的な振付で異彩を放っている人だ。 もう1人。ダンサーで顔のわかった人がいたので。 そして最後に。 (10/23/1997)
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