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![]() 『プロデューサーズ THE PRODUCERS』 メル・ブルックス Mel Brooks ミュージカル舞台裏の魑魅魍魎 アル・ハーシュフェルド Al Hirschfeld という名前をご存知だろうか。
手近にあるもので紹介すれば、右は作曲家リチャード・ロジャース Richard Rodgers の自伝の普及版だが、この表紙の絵(ロジャースの周りで彼の書いたミュージカルに登場した役者たちが演じている)がハーシュフェルドの手になるものだ。 そのアル・ハーシュフェルドが、1951年に書いた(絵だけでなく、むしろ文字中心に)ブロードウェイ演劇界内幕本がある。タイトルがシャレていて、「SHOW BUSINESS IS NO BUSINESS」。 この本、実にケッサクで、半世紀近く経っても色褪せない皮肉なユーモアと警句に満ちている。 [プロデューサーになるためには、こう言いさえすればいいのです、「私はプロデューサーだ」と。
そして、同じプロデューサーの章に、こんなインチキなプロデューサーの話が出てくる。 彼は、必要以上の投資を募る。そして、プロデュースした芝居は成功させない。結果、投資家に利益を払い戻さない。つまり、余分に集めた投資を着服してしまうわけだ。 このアイディアを実行に移して大儲けを企んだ2人の男を描いたのが、映画『プロデューサーズ』(1968)。 この映画、コメディとして傑作というわけではない。 それはそれとして。 この映画で最も面白いのは、主人公たちがプロデュースするミュージカル。その名も『ヒトラーの春 SPRINGTIME FOR HITLER』(って太字にするこたあないか)。 Springtime for Hitler and Germany…… 一度聴いたら忘れられない美しいこの曲に乗って、ナチの将校たちとドレスアップした淑女たちが、ジーグフェルド・フォリーズもどきで華麗に踊る。ここ、大マジで振り付けられていて、この映画中、ブルックスの力が最も入った箇所と見た。 主演は、『ローマで起こった奇妙な出来事 A FUNNY THING HAPPENED ON THE WAY TO THE FORUM』や『屋根の上のヴァイオリン弾き FIDDLER ON THE ROOF』で知られるゼロ・モステル Zero Mostel と、ブルックス映画の常連、ジーン・ワイルダー Gene Wilder。 ところで、この映画のヴィデオは当初吹き替え版のみ出ていたらしく、それを、作家のH本治氏から拝借して観たのが初見(H本氏のヴィデオ・コレクションは僕には垂涎モノであります)。 (11/2/1997)
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