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‘No, no, New York is a ...’An ad at Duffy Square 11/1/2003
[ゆけむり通信Vol.55]
10/30-11/2/2003
魔法使い(『ウィッキッド』)やモンスター(『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』)の出る舞台をハロウィン真っ只中のニューヨークで観るのは、何かの必然か。んなわきゃない(笑)。
03- 04年シーズン秋のブロードウェイの新作が出揃ってからの渡米が理想的なのだが、まずは遠方から出かけるこちらの都合が許さないし、いつまで続くかわからないという作品側の都合もある。というわけでの見切り発車。観たのは 4本。上記 2作と『ボーイ・フロム・オズ』が正式オープン作品で、カレン・ジエンバ Karen Ziemba 出演作『ネヴァ・ゴナ・ダンス』は 27日にプレヴューが始まったばかり。
28日にプレヴューの始まった『タブー TABOO』をなぜ観なかったかと言うと、 1つには、プレヴューの開始が遅れ(当初は 24日の予定だった)、 13日に予定されていた正式オープンも 21日まで延ばされているから。つまり、どうやらまだ固まっていないらしいから。もう 1つの理由は、出資者がロージー・オドネル Rosie O'Donnell なので、なんだかんだと宣伝しながら 1月ぐらいまでは続かせるんじゃないかと思ったから。上に看板の写真を載せた、プレヴューが 11月 4日からの『ワンダフル・タウン WONDERFUL TOWN』(「No, no, New York is a wonderful town.」は、とある映画でのジュディ・ガーランド Judy Garland のセリフ)と共に、どうか年明けまで生き残ってほしい。
リストの残りは、意欲的な舞台を発表する 2つの団体のオフの新作。迷ったが、やはりオフでプレヴューを始めている『フェイム FAME』は今回はパスした。
ところで、オンの 4本の内、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』は紛れもないリヴァイヴァルだが、残る 3作も全くのオリジナルとは言いがたい。まず、『ボーイ・フロム・オズ』は、新たに手は加えられているようだが、オーストラリアからの輸入品。『ネヴァ・ゴナ・ダンス』はアステア=ロジャーズ映画『有頂天時代 SWING TIME』の舞台化。そして、『ウィッキッド』は、ごぞんじ『オズの魔法使い THE WIZARD OF OZ』の裏話。相変わらずブロードウェイはネタ探しに苦労しているということだ。
出来は、いずれも、絶賛とまではいかないが悪くない。
『ウィッキッド』はクリスティン・チェナウェス Kristin Chenoweth の魅力炸裂。『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』はモンスター・フラワーの芸に驚く。『ネヴァ・ゴナ・ダンス』は正攻法のダンス連発の意欲がうれしい。『ボーイ・フロム・オズ』はヒュー・ジャックマンのパーソナリティに心を動かされる。……と、乱暴な表現で申し訳ないが、詳しくは観劇記のアップを待て、ということで(笑)。
オフの 2作は、オンの作品以上に簡単には語れない内容なのだが……。
『ワイルダー』は、とても小さな劇場で、アコースティックな楽器の響きをバックに 3人の芸達者が密度の高い演技を見せる、が、やや高尚すぎか(今月 14日までの限定公演)。『キャロライン、あるいはチェンジ』は、 1963年のルイジアナにおけるユダヤ人と黒人の感情の揺れを、オペラ的にほとんどのセリフを歌にして描いた野心作。楽曲がよく、まだプレヴュー中だったが役者は出来あがっていた。
刺激的な作品の多いオフ。今回見逃したものを含め、次はもっとゆっくり観たい、と切実に思う。
(11/5/2003)
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