それは丁度 2年前のことでした。
国内ツアーの『レ・ミゼラブル LES MISERABLES』が地元にやってくるということで、アメリカでまだ“レミゼ”を見ていない(ウエストエンドとトロントではみているのに)ので、これはいい機会、と何ヶ月も前からかなりいいオーケストラセンター席のチケットをゲットして楽しみにしていました。
が、このいいチケットというのは平日のマチネで、しかも里帰りの前日のものだったので、ちょっとヒヤヒヤものだったのです。
というのもマチネを観るからにはもちろん半休をとらなくてはなりません。しかもその翌日から 3週間のバケーションにでかけるのですから、仕事は全部終了させておかなくてはいけない、というプレッシャーがありました。それにまだパッキングはすんでいませんでした。その晩に荷造りする予定にしておきました。
その当日は出勤前にチケットをしまってある引き出しから忘れずに取り出し、「こんなに能率よく仕事ができるということもあるんだ」というぐらい片付けておかなくてはいけないさまざまなことをこなして、やっと 12時半にはオフィスを出ることが出来ました。
劇場はオフィスから数ブロックしか離れていないのですが、一応車を劇場近くの駐車場に移しておくことにし(その方が終演後の帰りが早くなるので)、いつもはいい場所に駐車できることはほとんどないのに、その日ばかりはラッキーなことに、とても便利な場所が空いていました。車を停めたのが 1時ごろ。
さて“レミゼ”のチケットを持って劇場に行きましょう、とチェックしてみるとチケットには「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」と書いてあるではありませんか! 一瞬頭が真っ白になって意味がわかりませんでした。
そうです、違うチケットを持ってきてしまったのです。そんな、バカなと何度もチケットの入っている袋やバッグをみたのですが、やっぱり引き出しから取り出した時点で違うチケットの袋を持っていたのでした。
ここでもし私がシーズンサブスクライバー(※ミソッパ注/年間会員)だったら、チケットなしでもボックスオフィスで自分の席を探してもらって「お忘れ券」のようなものを発券してもらえるのですが、わたしはサブスクライバーではないし、クレジットカードで買ったのであれば、その番号で調べてもらうことも可能だったかもしれません。でも、もうその時は、あまりにも自分の愚かさにがっくりきて、「これはもう私が観る運命ではなかったのだ」と諦めました。一旦家にチケットを取りに行って、戻ってくることも一瞬考えましたが、こんな状態のときに慌てて運転して事故でも起こしたら、それこそ次の日の里帰りに差し支えます。そこで、おとなしく家に帰って、パッキングをその午後したのでした。
そして“レミゼ”はブロードウェイでの幕をとじ、アメリカで見れるところといったら国内ツアーだけになってしまいました。実は今年の夏、ツアーがサンフランシスコに戻ってきます。もちろんリベンジ観劇計画中です。